仕事は全体感を持って取り組むのがマスト

仕事は全体感を持って取り組むのがマスト

 

  • 仕事の進み方が他の人より遅い気がする
  • 自分の仕事の進め方が正しいのかが分からない
  • いつまでも視座が上がらない

 

以上のようなことに悩んでいるビジネスマンは、

けっこう多いのではないでしょうか

 

今回は、僕が内定者アルバイトとして

会社の業務に取り組む中で気がついたことや、

自分より仕事が出来る人を分析して気がついたことを元に、

仕事への取り組み方について解説していこうと思います

 

仕事は全体感を持って取り組むのがマスト

最初に断言します

 

全体感のない仕事は、仕事ではありません

 

何故このように言い切れるのか、詳しく説明していきます

 

何故全体感が必要なのか

仕事とは、自分一人だけで完結するものではありません

 

会社員として働いている人ならば分かりやすいですよね

 

まず会社が案件を受注し、チームが割り当てられ、

チームメンバー毎に仕事が割り振られ、

それぞれが協業して納期までに仕事を終わらせます

 

もちろん業種によって細かい違いはあれど、

各社員がそれぞれの仕事を分担し、

その組み合わせで成り立つ、

ということに変わりはないでしょう

 

個人で稼いでいるぞ、という人も同じです

 

仕事を発注する人と、受注する人(あなた)

 

この相互関係があるからこそ仕事は成り立つのです

 

つまり、各個人がこなす仕事とは、

人と人との繋がりから生まれる大きな複雑系の中での、

ほんの一部分でしかないのです

 

イメージしやすいように例え話をします

 

我々は当たり前のように何も考えずに歩くことが出来ますが、

実は身体の各部位の非常に複雑な連携なくしては実現できません

 

実際、人間の二足歩行を再現するロボット(ASIMO等)は

開発難易度が高く、

二足歩行ロボットはロボットエンジニアリング界において、

技術者の技術力の高さの証明にすらなります

 

「歩く」という大きな目的のために、

右足と左手を出して右手を引き、

重心を徐々に前に移動させながら

右足が地面についたら左足を浮かせ…といったように、

それぞれのパーツが適切なタイミングで

適切な動作をする必要があります

 

これが、右足を前に出した瞬間に左足が勝手にターンし始めたら、

どうなってしまうでしょうか

 

転んでしまいますよね

 

身体の各パーツは必ず、「歩く」という全体目標のために、

それぞれがするべき動きをしなければなりません

 

このように、マクロの目標達成のためには、

マクロを意識したミクロの動きが大切になり、

仕事で言うところの「全体感」を持って仕事をする、

ということにあたります

 

各個人が全体感を持って仕事をしなければ、

そのプロジェクトは上手くいくはずがありません

 

全体感のない仕事は、仕事ではないのです

 

全体感とは何か

それでは、具体的に全体感とはどのようなものなのでしょうか

 

それは、大きく3つに分けられます

 

  • 自分の仕事の、プロジェクト内の位置付けは何か
  • 現在の進捗状況が自分の仕事全体のどの程度なのか
  • 今日やるべき仕事の中で今はどのような状況か

 

もちろん、役職によっては戦略の中でのプロジェクト、

という全体感も必要になってきますが、

ここでは仕事を振られる側の目線で考えています

 

まず、前節で説明した通り、

プロジェクトの全体像を把握した上で、

自分がどのような仕事を期待されていて、

何故仕事を振られたのか、を考える必要があります

 

その上で、期日までこのようなアウトプットを出す、

という全体像を描き、そこからの逆算でKPIを設定し、

MTG時点でどのようなアウトプットが必要かを考えます

 

その時点で1週間単位や1日単位での仕事の進め方が決まると、

そこからさらに逆算をすることで、

「今日は11時までに〇〇を終わらせる」

といった目標が立てられるようになるのです

 

こうすることで期日通りに仕事をこなせる上、

上長と仕事の方向性が食い違うことが起こりづらく、

スムーズにプロジェクトが進行します

 

全体感はどのようにしたら持てるのか

では、どのようにしたら全体感を持つことが出来るのでしょうか

 

結論、「常に意識する」というのが正解かもしれません

 

ただ、それだけではつまらないので、

もう少し深堀っていこうと思います

 

まず、どのようなことを意識すれば良いのでしょうか

 

それは、前節に挙げた全体感の具体内容を元にすれば、

自然と分かるはずです

 

目の前に見えている景色が、もっと大きな系の中では、

どこにあたるのかということを理解するために、

 

その構造の中での立ち位置と、

その構造自体の仕組みがどうなっているのか

 

この2点を意識すれば良いのだと思います

 

次に、そのように常に意識し続けるためには、

どうしたらよいのでしょうか

 

それは、熱中しすぎないことだと思います

 

一点集中で脇目も振らずに頑張ることは、

とても素晴らしいことです

 

ただ、その熱量をずっと続けることは不可能ですし、

間違った方向に突き進んでしまったら、

もはや取り返しがつきません

 

ですから、熱量を持っている自分を自覚し、

その熱量は適切に使われているか、

というどこか冷静な自分を持つことが大切です

 

そうすることで、熱中できるほどのパワーを持ちながらも、

常に全体感を意識することが出来ます

 

鳥の目・虫の目

今回は、全体感を持って仕事をするべきだ、という話でした

 

ただ、これは常に俯瞰して物事を見続けろ、

という意味ではありません

 

割り振られた仕事は、担当者が最も詳しいのです

 

それなのに俯瞰して上のレイヤーばかりを見ていると、

せっかく最も近い立ち位置にいる仕事が、

よく理解できなくなってしまいます

 

鳥の目で全体感を持って仕事の役割を把握した上で、

虫の目でその仕事の細かい部分まで詰める

 

この両方の視点を同時に持つことが大切なのだと思います