人生の挫折経験がないのはヤバい、という話【就活だけじゃない】

人生の挫折経験がないのはヤバい、という話【就活だけじゃない】

就活の面接やESでよく聞かれました

「あなたの挫折経験を教えてください」

 

そんなもんねーよ、と思いました

 

結局、大学の部活での経験から捻り出して無理やり書きました

 

自分に任せられたポジションで必要な仕事を理解し、

上手くいっていない状況に対する改善策を考えて、

実行に移した、というような内容だったと思います

 

確かにどこの面接もESも通りましたが、

今思うと実はそれは挫折経験でもなんでもないのです

 

今回は、挫折経験とはなんなのか、という話から始めて、

挫折経験の大切さについて書いていこうと思います

 

人生の挫折経験がないのはヤバい

何故人生で挫折体験がないのが「ヤバい」のか

 

その答えを一言で表すとすると、

「人間としてのレベルが上がらないから」

です

 

どういうことなのか、詳しく書いていこうと思います

 

挫折とはなんなのか

そもそも挫折とはなんなのでしょうか

僕はESに書いた挫折は「上手くいっていない状態」

についてでした

 

辞書的な意味でいう挫折は、

「意図していたことが途中でダメになること」

となり、「失敗」のサブカテゴリに含まれる印象です

 

僕のESは芳しくない現状の改善、という内容で、

そもそも全く挫折について書けていなかったのだと思います

 

それでは、どのような体験が挫折にあたるのでしょうか

 

  • 自分の意志で殻を破ってチャレンジした
  • 目的を達成するための努力をした
  • 力及ばず目的が達成できなかった
  • 目的が達成できなかったことに納得していない

 

この4点を全て満たした経験が、

「挫折経験」と呼べるものなのではないでしょうか

 

例えば、

「C判定ながらも医者を目指して必死に勉強して、

医学部を受験したが全て落ちてしまい、

とても悔しい思いをした」

は挫折経験ですが、

「学校で受けさせられた漢検をノー勉で受けたら

案の定落ちていて笑った」

みたいなのは失敗体験ではあっても挫折体験ではありません

 

大事なのは、自分の意志で挑戦をし、努力をしたか、

ということです

 

また、失敗の結果として生じた悔しさを無視せず、

きちんと自分ごととして受け止められているか、

ということも失敗時のマインドとして大切です

 

僕は人生で何も挑戦せず、失敗しては言い訳をし、

そもそも努力もしていませんでした

 

挫折経験などあるはずがありません

 

何故挫折経験が必要なのか

前節で書いたような挫折経験は、

精神的に高いストレスがかかる経験です

 

人によっては、一度の挫折で嫌気がさして

潰れてしまうこともあるかもしれません

 

それなのに、何故企業は就活生に

挫折経験を求めるのでしょうか

 

その答えは、就活に限定したことではなく、

人生をよりよく生きるためにも

知っておくべきことのはずです

 

それは、

「人間としてのレベルが分かるから」

です

 

実際に就職して働き始めると、

うまくいかないことが沢山あるはずです

 

そんな時に、どのように対処してきたのか、

そのタイプと能力を見定めているのです

 

極端な例を出すと、一人で働かなくてはいけない職場に

人に頼りまくって乗り越えるタイプの新人が入ると、

きっと上手く成長することができないだろう、

というような判断ができます

 

そして、タイプが職場と合っている場合、

壁を乗り越える能力がどれだけあるのか、

を挫折経験から判断します

 

当然乗り越える力が高ければそれだけで

高い評価を得ることができます

 

様々な挫折経験を得た人は

上手くいかない方法とその対処法を沢山知っていて、

それらはその都度ブラッシュアップされるため、

高い挫折克服力を持っていると評価されます

 

実はその能力は、議論に上らない他の要素も、

高い基準を維持している印象を与えます

 

何故なら、挫折経験をする度に何かを学び取り、

自分がいる場所に留まっているだけでは

決して得られない経験を得ているからです

 

これは様々な視点や肌感覚を持ち合わせている

ということであり、一義的な物事の捉え方だけでは

通用しない現代社会において、

非常に重宝される存在となるのです

 

ここまで就活に関連して書いてきましたが、

冒頭にも述べた通り、これは就活だけでなく、

人生でも必要なことなのです

 

「普通」の生き方が崩壊してきている現代において、

自己実現をすることこそが最も価値あることです

 

何をやりたいのかを自分で探して挑戦し、

挫折する中でも学び取って昇華していく

 

この過程を経た人とそうでない人とでは、

人間としてのレベルに雲泥の差がついてしまいます

 

挫折経験がある人はどんな人か

実際に挫折経験を持っている人は、

どのような生き方をしているのでしょうか

 

僕の近しい人を紹介しようと思います

 

彼女は非常に明るく元気でユーモアがあり、

気遣いが出来て頭もいい、とても素晴らしい女性です

 

そして彼女には多くの挫折経験がありました

 

中学受験・大学受験・恋愛、

その全てにおいて大きな精神的ダメージを負うほどの

挫折を経験していました

 

僕の目の前でも挫折をしていました

 

その度にとても悔しそうにして苦しんでいました

 

それでも彼女は挑戦を続け、

自分の限界を高め続けてきたのです

 

そして今、彼女は圧倒的な人格とセンス、

そして実績と経験を兼ね備えた、

とても素晴らしい稀有な存在の人間へと成長しました

 

人生は常に活力に満ちていて、眩しくなるほどです

 

このような人間力を身に付けたのは、

他でもない、挫折経験があったからこそなのです

 

挫折経験はあなたも持っているかも

前節でご紹介した僕の知人女性ほどでなくとも、

実は探してみればあなたにも挫折経験はあるかもしれません

 

これまでの人生を振り返って小学校・幼稚園くらいまで戻れば、

何か1つくらいはあるのではないでしょうか

 

幼い頃のあなたは純粋な気持ちで憧れを抱き、

果敢に挑戦する子供ではなかったでしょうか

 

小さな挫折を積み重ねる度に挫折するのが怖くなり、

段々と挑戦しなくなっていったのではないでしょうか

 

僕にも挫折経験、ありました

 

小学生の頃、楽器の習い事のレッスンに通っていたのですが、

僕はある時やる気を出して、自分なりに課題曲を研究し、

必死に練習してレッスンに持っていきました

 

それまでは言われるがままに嫌々こなしていたので、

課題曲をクリアするのに何ヶ月もかかることがザラでした

 

それを猛烈に特訓して一発でクリアしようとしていたので、

当時の僕では考えられないほどのチャレンジです

 

しかし、結果は惨敗でした

 

レッスンの先生にコテンパンにされ、

涙と嗚咽がもれるのを止めることはできませんでした

 

これが僕の挫折経験です

 

ところが僕はその挫折経験で折れてしまい、

その後は怠惰に言われたことをこなすだけに

逆戻りしてしまいました

 

楽器が上達することはなく、

人間力も鍛えられず、

その結果が今に繋がっているのです

 

もし、就活の面接で語れるような挫折経験を探したい、

と思った方は、こちらの記事が参考になるかもしれません

 

akutsunaoki.hatenablog.com

 

 

挫折経験を求めるくらいが丁度いい

僕は挫折経験はあるものの、そこから何も得ていませんでした

 

そこから挑戦することが怖くなり、

何も自発的なチャレンジを起こすことのない人生となりました 

 

その結果挫折経験を得ることはその後一切なくなり、

人間力を向上させる機会はありませんでした

 

一度そうなってしまったらなかなか挫折経験に

巡り合うことは難しくなってきます

 

この記事でご紹介した知人女性のようになろうとしても、

挑戦し続ける人生を送る勇気を失ってしまっているのですから

 

だったら、自ら求めていくしかない

 

自然な生き方では挫折経験ができないのなら、

自分で挫折経験を獲得するために行動するしかない

 

僕はそう決心し、この記事を書くことにしました

 

この記事を今見ているあなたはラッキーです

これから発展していく僕の、

未熟な状態を知れたのですから

 

…いや、何様だよ笑