就活の面接で語る挫折経験がない人のための挫折経験の探し方

就活の面接で語る挫折経験がない人のための挫折経験の探し方

以前、挫折経験がないとヤバい、という内容の記事を書きました

akutsunaoki.hatenablog.com

 

この記事で、僕は挫折経験の定義を

  • 自分の意志で殻を破ってチャレンジした
  • 目的を達成するための努力をした
  • 力及ばず目的が達成できなかった
  • 目的が達成できなかったことに納得していない

を全て満たす経験としています

 

挫折経験をするべきなのは分かったけれども、

もう就活の面接は迫っているし、

今から挫折経験をするのは間に合わない…

という方も多いのではないでしょうか

 

というか、僕自身そうでした

なんとか既に持っているものから掘り下げていくしかないのです

 

今回は、挫折経験をどのように探っていけば良いのか、

とお悩みの方に向けて記事を書いていこうと思います

 

就活の面接で語る挫折経験がない人のための挫折経験の探し方

挫折経験を探すための手順は、次の6ステップです

 

  1. 1年ずつ遡って自分が挑戦していた時代を探す
  2. その年に憧れていたものを書き出す
  3. 憧れに向けて挑戦した経験を書き出す
  4. 一つの憧れに対して複数の行動をとったものをピックアップ
  5. 複数回の行動はどのように考えて行ったのかを言語化
  6. 複数回の挑戦を通して得たものとその理由の分析

 

この思考手順に沿って頭の中を整理していけば、

きっとあなたの挫折経験も見つかります

 

それでは、1つずつ解説していきます

紙とペンを用意して、一緒に考えていきましょう!

 

1.1年ずつ遡って自分が挑戦していた時代を探す

まず、冒頭に述べた挫折経験の定義からすると、

自分自身が挑戦していた時代はいつか、

ということが挫折経験を探す大きな手がかりとなります

 

ただ、この時点ではまだ具体的なエピソードを

思い出す必要はありません

 

今と比べて挑戦的な性格であったかどうかだけを

考える作業だと思ってください

 

去年、あなたは今年よりも挑戦的でしたか?

一昨年は?高校時代は?中学は?小学校は?

 

今の性格が引っ込み思案だったり妥協的だったとして、

その性格はきっと様々な環境要因や体験によって

変わってきているはずです

 

どれだけ元々大人しい性格であったとしても、

子供の時には少なくとも、

今よりは何にでも興味を示していませんでしたか?

 

今よりも少しだけ好奇心旺盛だったり

挑戦的だったりする時代を見つけたら、

次のステップに移りましょう

 

2.その年に憧れていたものを書き出す

目的や目標、つまりは憧れがあるからこそ挑戦するのです

 

ただ、いきなり挫折経験に繋がった経験を思い出そうとしても、

そういった思い出は若干トラウマ的に封印されていることがあり、

思い出すことが出来ない場合があります

 

ですから、まずはその挑戦の大元となる「憧れ」を思い出すのです

 

「ギャグ漫画日和を読んで増田こうすけに憧れた」

ポルノグラフィティがかっこいいと思ってた」

「筋肉隆々な身体に憧れた」

「ケーキ屋さんになりたかった」

 

など、どんな些細なことでもかまいません

 

当時、あなたはどんな夢や憧れを語っていましたか?

 

思いつく限り沢山出してみましょう

 

この過程で芋づる式にその時代の前後の憧れについても

思い出すこともあるかもしれません

 

そんな時は、一つの時代での憧れだ、と拘らず、

書けるだけとりあえず書き出してしまいましょう

 

目安として、10個は出せるといいですね

そこまで出来たら、次のステップへ進んでください

 

3.憧れに向けて挑戦した経験を書き出す

憧れへの挑戦が、挫折経験に繋がる手前の段階です

つまり、ここでどれだけ解像度高く思い出せるかが、

挫折経験としての内容の濃さを決定付けます

 

「原稿用紙とインクとGペンを買って投稿用漫画を描こうとした」

 

といった軽い内容で止めてもよいですが、できれば

 

「少年ジャンプのホームページや手塚治虫の漫画の描き方の本を読み、

漫画には専用の原稿用紙の規格や専用の筆記用具が必要と知った

自分の憧れへの挑戦は自分のお金で行いたかったので、

お小遣いを握り締めて文房具屋に走り、必要なものを買い揃えた

いざ描き始めようと思っても描きたいものがあるわけではないので

ストーリーも何も思い浮かばず、まずはペンに慣れる練習をした

最終的に絵よりもストーリーが大事だと悟り、

ストーリーやプロットの立て方についての本を買って勉強した

それを元に夏休みの自由研究として一本漫画を描いた」

 

など、極力具体的に書けるとその後が楽になります

 

逆に、具体的に書けないものは省いても良いかもしれません

 

書く内容としては、

  • 行動を決めるきっかけと心理
  • 行動の具体的な内容

が含まれているとよいです

 

この2つの要素はループ構造になっていて、

行動がその次の行動のきっかけとなっていることが多いです

上の例でもそうなっていますね

 

出来るだけ沢山、そして複数の挑戦を書けるとよいです

 

4.一つの憧れに対して複数の行動をとったものをピックアップ

ステップ3で書き出した挑戦内容のうち、

時系列を追って複数の行動をとったものをピックアップします

 

特に複数の行動が連続しておらず、

時間が空いて挑戦している場合は、

良質な挫折経験を見つけられる可能性が高いです

 

5.複数回の行動はどのように考えて行ったのかを言語化

ステップ4で断続的に一つのことにアクションを

行っている経験を見つけられたら、

それを挫折経験にすることが出来ます

 

あとは、その断続的な行動の直前・最中・直後・間で、

どのように考えていたのか、

ということを言語化していくことができたら、

もはや挫折経験が出来たも同然です

 

最初に挙げた定義にのっとると、

  • 自分の意志で殻を破ってチャレンジした(憧れへの挑戦)
  • 目的を達成するための努力をした(どう考えて行動したか)
  • 力及ばず目的が達成できなかった(上手くいかず、複数回行動)
  • 目的が達成できなかったことに納得していない(断続的に複数回挑戦)

見事、全ての条件を満たしています

 

この時点で挫折経験自体は見つけることは出来たはずですが、

就活の面接では、その挫折経験から何を得たのか、

ということが大切になります

 

次のステップへ移りましょう

 

6.複数回の挑戦を通して得たものとその理由の分析

複数回の挑戦を通して、

あなたは必ず毎回成長していっているはずです

 

前上手くいかなかった理由はきっとこれで、

でも今度はこれを改善したから上手くいった

そこで身に付けたスキルは別のことにも活かせた

 

など、どのような成長をしたのか、

そして何故成長に繋げられたのか

 

それらの分析をすることで、

挫折を乗り越える力とそこで上がった人間力

面接官に伝えることが出来ます

 

同じ分野への挑戦に拘らなくていい!

ここまでの6ステップで、就活の面接で語れるような

挫折経験を用意することが出来たのではないでしょうか

 

もし上手くいかなかった場合は個別で相談に乗りますので、

TwitterのDMでご連絡ください

 

ここからは、それぞれのエピソードに合わせて深堀りをしていき、

よりブラッシュアップしていく作業になります

 

そして、ここで考えておくとよいことは、

同じ分野への挑戦に限定して一つのエピソードを書く必要はない、

ということです

 

どういうことかと言いますと、

一つの挑戦で得た学びを抽象化して他の分野への挑戦に使った、

というエピソードを作ることが出来ると、

再現性のある成長の仕方を出来る人間だ、

というアピールに繋がるということです

 

そしてこれは小手先の就活の面接突破法ではなく、

自分の人生を通して身につけてきたスキルを見つける作業でもあり、

自信を持ってこれからの人生を過ごし、挑戦するための、

精神的なバックボーンとなるべきものです

 

もしこの記事を通して少しでも皆さんの人生を支えることに

繋がったのだとしたら、それほど嬉しいことはありません